ARCREVO WORLD TOURを振り返る その10 【完結編】
いつの間にやら前回記事を書いてから二か月が経ち
本日からは複数週にまたがって「ARCREVO ONLINE JAPAN 2020」が開催されてしまう訳で
流石に次の大会が始まるというのに、いざ書き始めた物を一年近くも放置するのはよろしくない。
そもそも短期間で記憶が薄れる前に書き切ってしまうのが書き始めた当初の目標ではなかったのだろうか。
などと思いながらも、まったく書いていなかったアークワールドツアー2019振り返り記事。
だがしかし、時間は経っている訳で仕様が無い。
当初の目標に下方に下方の修正を重ねた結果、今年はサイドトーナメントであるBBCFの開催当日、10月11日(日)の開催までに書き上げれば、以前に書いた覚えのある
「一年は経つ前になんとか全部終わらせる」
という点についての体面は守れるのではなかろうかと、今になって無駄にやる気を出し始め夏休み最終日に課題に取り掛かる小学生の如く文字を打ち始めた次第である。
さて、とはいえ前回書いたのは初日の大会終了まで。
書くべき事は正直そこから先もそこそこ有った気はする。
有った気はするのだが、俺の頭の残念な具合のせいで頭から諸々の記憶が零れ落ちていっているので、とりあえず覚えている範囲で、かつ間に合う範囲で気の向くままに書き連ねていこうと思う。
そんなこんなで振り返りがてら軽く目を通したり、通さなかったりした過去記事は以下。
前回にも書いたが、BBTAGについては
当日予選を通過の後、なんやかんやで多少泳いでフェンリっち陛下に引導を渡され9位タイで終了。
こうしてBBTAGの本戦に関してはケリが付いた訳だが、終わった時点で時刻は夜の21時頃であり
昼前頃から始まっていた当日予選を含めて半日仕事となっていた大会初日がようやく終わりを迎える。疲労困憊の俺。
帰りはどうするか、バスを待つのが面倒だし誰か身内捕まえてUberでタクシー捕まえて帰るかどうか
とか思っていたがBBCF勢は昼頃からの本戦を終えた後、流石に夜までは残っておらず帰ってホテルで休んだり、野試合したり、観光したりと思い思いの過ごし方をしていた様である。つまり会場にBBCF勢はもうほぼ居ない状態だ。
と、なるとUberのアプリインストール未済で、何かあったら身内に呼ばせようと他力本願極まる計画を立てていた俺としては一人でUber呼ぶのも億劫なのでアークの手配していたホテルと会場間のシャトルバスを待つ事に。
が、しかしバスの時刻が分からない。
流石に試合を終えたタイミングでバスがもう無くなっていてなんてことはないだろうが
本戦が行われているのは11月も半ばであり、夜ともなると外は普通に寒いといってもいいだろう。
そういう状態で時刻も分からずバス亭で待ちぼうけるというのも気が滅入る話である。
と、いう事でとりあえずBBCF勢の集まってるLINEグループにて
「バスの時刻表分かる奴はいないか」
という旨のSOSを発する。
程なくして
「招待選手用のライングループにアークの人が時刻表貼ってくれてる」
との連絡が入るがちょっと待ってくれ、俺そのライングループに居ねえ。
村八分(注1)か?
(注1)村八分
村の生活に必要な十の共同様式の内、"葬式"と"火事"以外の事象から排斥される事。所謂、特定の界隈からの絶縁状態。
こう書いておいてなんだが、格ゲー界隈において葬式はともかく"火事"は大なり小なり頻発する事象なので、割と軽い措置な気がしますね。
との事で、連絡を目にした時は少し焦ったが、どうにも話を聞くと
招待選手用に配布されたアーク又はJTB謹製の旅のしおりにライングループの招待用QRコードが記載されてあったらしい。
不明点等が有った際にアーク側から、はたまた参加選手間の互助を目的としたものだとか。気遣い、ありがてぇ。
とはいえ画面を見ない事に定評が有る格闘ゲーマー、それを聞き
「なるほどね。そりゃ分かる訳ねぇや、そんなのそこまで読んでるはずねぇじゃん」
と謎の諦観と同時に理解。画面を見ろ。
そんな訳で今更になってQRコード読み取ってのこのことライングループに入っていくのも間が抜けていてなんなので
身内に頼んで画像を送ってもらい、時刻やらバス亭の位置やらを把握する。
そんなこんなでバス亭に行き、つい先程本戦初日を終えたBBTAG勢だらけのバスの中ホテルへと帰還。
ホテルに帰還したが、疲れすぎたのか海外大会でハイになってしまっているのかパッと眠れそうにも無いので
酒盛りをしている関西勢のすーやの部屋に乗り込み酒を飲み初日の振り返りや馬鹿話等をしながら野試合を眺めるなどする。
しばらくだらだら酒飲みつつTwitterを眺めていると、なにやら
「今から関東勢のねずさんと海外勢のDLZとで10先の配信をするらしい」
との旨の情報が入る。
尚、ねずさんとDLZが10先する経緯については、イギリス予選でDLZがねずさんを下した事を皮切りとして
本戦前に公開された招待選手紹介動画の"悪意を感じる意訳"が基ではある様だが
その辺りは実際に見て貰った方が分かりやすいとは思うので、以下にその動画と該当箇所の画像を張り付けておくこととする。
アークレボアメリカの招待選手紹介動画冒頭より。
しばらく一部界隈で"NEZUあたり"というフレーズが流行る様子が見受けられた。
「なるほど、良い酒のつまみが飛び込んできた」
と言わんばかりに部屋に居たブレイブルー勢、もとい酔っ払い達と10先配信を眺める事に。
尚、結果は余りにも凄惨なものであったため伏す。
そうこうしていると、余りの内容の10先に、観戦していた人間が
「これは流石に相手してくれたDLZに申し訳ない!俺は同じ日本勢として、日本国民として、彼に謝りに行きたい!」
という謎の理屈をほざきだし、酒を片手に10先が行われた部屋に向かおうとしだす。
あまりにも行動がキチガイ過ぎるが、流石に面白そうなのでノコノコと付いていく俺。
俺等全員、いつか誰かに刺されそうなものである。
そうしてすーやの部屋を抜け出し、どのようにDLZをはじめとする海外勢に
同じ日本人として申し訳ないという謝罪の意を伝えるべきか等と、アルコールで捻じ曲がり破綻した論理について喧々諤々と話し合いながらホテルの廊下を突き進むキチガイ達。
最終的に
「翻訳ソフトで俺達の想いを綴ろう!」
とかなんとか言いながら、文章をしたためている内に部屋の前に到着。
ノックをし、丁重に部屋に迎え入れて頂くとそこに居たのは死に体、いや、むしろ実質死体と化しているねずさんと満面の笑みのDLZ。
入室した厄介達、翻訳ソフトにを駆使してDLZに謝罪を繰り出した結果、DLZ、画面を見て笑ってくれる。
日本国の誠意は伝わってくれた、という事なのだろう。
そうして我々の誠意が受け入れられた事に満足し、二、三言葉なり身振りなどを交わし再び部屋に帰る一行。
なんだったんだろう、この下り。
そうして部屋に戻り、ぼちぼち宴のたけなわ、各自自室に戻り睡眠をとる事とする。
これにて本戦初日完である。
さて、日も変わり眠りから覚め、とうとう大一番、本戦二日目開始だ。
本戦二日目はベスト8から進行を開始するのだが、種目の順番は前日から少しだけ変わり
①BBCF
②BBTAG
③ギルティ
という順番だ。BBTAGとギルティが入れ替わった形。
当時は丁度ギルティ新作のPVが順々に公開されていた頃であり
「トリがギルティって事は新作の新PVとかロケテ的な何かしらの発表が有るのかなぁ」
とワクワクしていた覚えがある。
とはいえ、まずは目の前の自分達の試合からだ。
適当にラインで呼びかけ、起きてるメンツと合流しながらホテルの食堂で朝食を取る。
その後、身支度も整えて昨日同様、バスに乗って会場へと移動だ。
同じくラインで参加者間で連絡とるなりしながら、バス停に集合する。
尚、二日目に関しては
二日目参加組、現地で応援組、はたまた酒飲みながらホテルで観戦する組と、各々分かれていた様な覚えがある。
まぁ確かに現地の応援は会場の熱気その他諸々で面白く、そして熱いのは間違い無いのだが、見世物は酒飲みながらくだまきながら見たさもある。
次回、似た様な機会があったら会場内飲酒可能になったりしませんかね?駄目っすか?
そうこうしていると会場に着き、参加者達で前日同様受付を済ませて会場横の通路に備え付けられた選手の控室に。
「壇上の試合台と同じモニターどれだろうか」
「とりあえず手を動かして肩慣らししておこうか」
みたいな感じで各々喧々諤々やり取りしながらちょっと練習に時間を充てる。
しばらく時間が経つと、試合が始まるという事で選手全員ステージ脇のスペースに移動する事となり
二日目用のステージのセッティングも相まっていよいよ始まるのか、と高まりながら待機する。
入場直前辺りで撮影したと思われる一枚。壇上に居るのはMCの人で、選手が入場する度会場に呼び掛けて盛り上げてくれる。
この辺りから、大概写真が少ないのと書くべき事が少ないのでアレなのだが、とりあえず淡々と書き連ねていくこととする。
まず、本戦開始一戦目、ウィナーズセミファイナルのなおとさんVSフェンリっちプロ。
試合が始まる前から、BGM選択で「MUST DIE」が選ばれた瞬間に会場が大盛り上がりしてて笑う。「MUST DIE」と考えられているのは果たしてどちらの側なのか。
俺としてはとにかくフェンリっちプロには手負いの状態で上がってきて頂きたいので、身内応援も相まってなおとさんを全力応援していたのだが
なおとさんが要所要所の殴り合いを怖がらずにレイチェルでジンと横の殴り合いをキッチリやり合った上に競り勝ったりなんだったりした結果、見事なおとさんが2-0勝利。
この瞬間、ウィナーズ側に居た人間、勝ち進めばとりあえず道中フェン様と当たらなく済むしあわよくば当たる前に消える可能性が生まれたってんで大喜び。
もちろん俺も諸手を挙げて大喜び。
ルーザーズ側、ラスボス感覚で居た人間がいきなり道中転がり込んできたもんでガン萎え。
うんうん、でも、俺達は皆の実力信じとるから!
どうにか道中で倒してくれよ!頼んだぞルーザーズの皆!俺、君達との絆の力信じとる!
ルーザーズ行きが決まった瞬間の俺のルーザーズ側に懸ける期待、完全にコレ。他力本願最高。
尚、後にその期待は喧嘩稼業同様に裏切られる事となる。
そうして二戦目、自分の出番となる。対戦相手は九州勢のルゲイム熊本所属Monster。
過去にEVOで挑んだ際、勝てばEVO壇上、最終日という状態からMonsterに負けてルーザーズに落ち、そのまま敗退していった苦い過去を持つため大会でやるのは正直嫌だが、当たるとなればしょうがない。
半年近く前から準備していた画像をTwitterに張り付け呟き、殺す準備は万端である。
「格闘太陽伝ガチ」より。何故半年近く前から保存していたかといえば、多分俺がキチガイだからだと思います。
Monsterと対戦する時は、向こうが割と言葉通りに何でも使えるためどのキャラを使ってくるかが読めない。
イザナミ、ナイン、ラグナ、Es、はたまた喧嘩しにいざとなればアラクネでもハクメンでも、という感じで本当に何が飛んでくるかは分からない。
直前まで結構大真面目にぶっつけ本番でハクメンとかマイとか出してきたらどうしようかと悩んでいたくらいだ。
ボタンチェック時にはイザナミを選んでいたが、正直これが本番のキャラセレ段階で変わっても何もおかしくないな、と思っていたら
Monster側はEsを選択。
キャラ相性的には好んでやりたくは無いが、Es戦は死ぬ程やっててかなり得意な部類のため内心大喜び。
内容的に危なっかしい所も有ったが一本先取してキャラセレへ。
正直Monsterとやるならイザナミ同キャラが一番嫌だなぁと思っていたところ
前夜祭の野試合台でナインに負けておいたのがもしかすると機能したのか、ナインを出してきたので内心ウキウキしながら勝負開始。
ナインもかなり得意だしこっち有利キャラだし、オフなら崩しも割とどうにかなるのでまぁ多分いける。
ってんでなんとかかんとか制して2-0勝利。
なんとか勝利した事でとりあえずウィナーズファイナル進出確定。なおとさんに勝利さえすればグランドファイナル進出である。
自分の試合を終えた後、トイレ行ったり飲料水探したりで次の自分の試合が来るまでにちょっと休憩しようって事で一度ホールの外に出て小休止。
しばし休んだ後、会場に戻ってくると、ゆったさん対とちぎんさんの試合が終盤を迎えており、ゆったさんが勝利を収めていた。
その後、ルーザーズ側一回戦最終試合ソウジさん対ふっくーさん。
多分、会場で見てた人間もほぼ全員口を揃えて言ってくれると思うが今大会の個人的なベストバウト。
見ていない人は下に貼った最終マッチ最終ラウンドの一戦だけでも是非とも見て欲しい。
何度も心が折れそうな状況に置かれても最善を尽くそうとし、最後にこれしかないという一発を通して逆転する様と、それを実現したやり込みは、本当にふっくーさん凄過ぎるとしか言いようがない。
その日一番の盛り上がりを見せたであろう背水の逆転劇。現地で見れて大盛り上がり出来て良かった。
その後、少し時間を挟んで
Monster対ゆったさん
フェンリっちプロ対ふっくーさん
というカードのルーザーズ二回戦が行われる事に。
なのだが、試合前に少し準備時間なのか休憩時間なのか少し間が空いたってんでなおとさん、とちぎんさん等の喫煙勢は外の喫煙所へと。
俺も外の空気が吸いたかったので、一緒に外に出て軽く雑談。
この辺りからお互い賞金が割と嬉しい額になってきており、頭の中でソロバン弾きながら
「これ次勝ったら+何万っすよ、一回負けて次勝っても+何万っすよ」みたいな取らぬ狸の皮算用じみたアホな話をしたりもしていた気がする。
さて、会場に戻りルーザーズ二回戦の観戦開始だ。
俺は前者の対戦カードにおいてはよく見知ったMonsterを全力応援
後者に関してはフェンリっちプロを殺してくれそうなふっくーさんを全力応援の構えで神にでも祈る気持ちで応援を行っていたのだが、どうやらこの世に神は居ないらしく
どちらも裏目に回り、ゆったさんとフェンリっちプロがそれぞれ勝利した。神は死んだ。
その後、ウィナーズファイナルが行われ対するは、なおとさんのレイチェル。
長期戦して勝ち越せるイメージは無いので、まぁなんとか今迄の野試合での反省は全力で活かして後は事故らせムーブ多めで相手よりも先に3引いてやろう、と勇んで挑んだ結果、割と無我夢中な内に試合が終わり幸運にも3-0勝利。
何か書くべき事もある気はするが、無我夢中だったのか今思い返してもあまり頭に思い浮かぶ事が無く、なんとも言い難い。
こうして、幸いにして俺はウィナーズ側でグランドファイナル進出。
後はルーザーズ側で誰が上がってくるか、そして誰であれ、願わくば後は出来る限り疲れて貰った上で上がってくる事を願うばかりである。
さて、ここから先の試合だが
ルーザーズを勝ち上がってきたゆったさんと、一度ルーザーズに落とされたものの、再び泳ぎ始めたフェンリっちプロ。
そして、その闘いを制した勝者を、なおとさんがルーザーズファイナルで待ち受けるという構図である。
正直誰が上がってきても嫌な訳ではあるが、出来る事ならフェンリっちプロには俺と戦う前に静かに敗退願いたい。
と、思っていたのだがゆったさん対フェンリっちプロ、フェン様側が無茶苦茶良い感じの内容で2-0勝利。
この辺りから皆がフェンリっちプロと対戦する時に選ぶ「MUST DIE」のBGMが
「フェンリっちは死なねばならない、そして奴は俺が殺すのだ」
という決意からの選択であるはずが
「俺、これと対戦するってことは死ななきゃいけないって事だと思うんで、この音楽選ばせて頂きます」
という処刑用BGM選択みたいに錯覚しかねない状態になってくる。
「MUST DIE」選んだ奴、どんどん死んでいくんやが…?
MUST DIE選択、断頭台を下ろすボタンを自分で押すかの如く錯覚をしてしまう。
さて、そうこうしている内にルーザーズファイナル。
一度は相手を下したなおとさん対フェンリっちプロが再び相まみえる形だ。
余計な言葉は不要。試合は以下に。
人の不幸を願ってきたツケなのか、とうとうその不幸を願った相手が引導を渡すべく自分自身の前に立ちはだかる形に。
人を呪わば穴二つとはよくいったものだ。
とはいえ、恐らくこのゲームの総決算となるであるこの大会で
このラスボスとの勝負で大会を締めくくる事が出来るのは幸せといえるのか、はたまた不幸なのか。
そんなこんなで決勝戦、フェンリっちプロとの試合である。
これに関しても言葉は不要。というか、改めて見てみるとこっ恥ずかしくて語るだのなんだのという事が出来ん。
そんな訳で、試合内容の是非はともかく幸いにも優勝の座を掴む事ができ一安心。
権利を獲得した一年前頃から色々と手を尽くした甲斐もあったというものだ。
その後、表彰式が執り行われた後、入賞者は賞金振り込みに係る諸手続きのため選手控室の横にあった一室へと集められた。
結局このタイミングまで入る事がなかったが、恐らくこれが旅のしおりに記載されていた
アーク主催のツアー参加者や招待選手が入場出来て、ミギーや森Pのサイン会があるとか、優先的にギルティ新作を試遊出来るとか、そんな諸々の触れ込みがあった特別ルームだったのだろう。
そんな一室でひとまず大会を終えた各々の健闘を称えたり、はたまたとりあえず帰って酒飲みてぇ、休みてぇなどくだまいたりしながら、アークの方の説明を受け賞金振り込みに必要な書類の記入を行う。
優勝賞金は20,000ドル。思わず小躍りでも踊りたくなってしまう様な額だ。
これに関しては、別途それに関する諸々を書こうと思うが、12月の末辺りには入金がされていた。
EVOの賞金とか、海外大会系の賞金は入金までに結構時間が掛かる事が多いとも聞くのでスムーズに入金がされていて本当にありがたい限りだ。
あ、それとお世話になったBB勢の皆々様方は新型コロナの影響で結局未だに
「アークの利益を貪りタダ酒を飲む会」
が出来てねぇので、いつかきっと、必ずやりましょう。
しっかりと奢らせて頂きます。
そしてアークシステムワークスの皆様。
皆さまの働いて稼ぎだしてくれたお金のお陰で美味しいタダ酒が飲めます。
ほんま、ほんまありがとう。畜生で申し訳ねぇ。
さて、話を戻して
それら諸々の手続きを終えた辺りで一気に疲労が来たので、とりあえずバスの時間に合わせて帰る事とする。
今はただ、ホテルに帰って休んで、その後浴びる様に祝いの酒を飲みたい。
が、調べているとどうにもバスの時間から外れてしまっていたので、しばしBBTAGの本戦を観戦していくとする。
で、観戦していると先程決勝で争ったフェンリっちプロが今後はBBTAGの壇上で試合をしており
よくよく考えたらフェンリっちプロBBTAGでもベスト8に残ってる訳だし、何なら観戦している今この目の前で勝利を挙げてるしで、本当に鉄人じみとるなぁ。
と、感服しながら観戦。凄まじい男だ。
さて、観戦をしているとバスの時間も近付いてきたという事で、観戦を切り上げ他の日本勢との待ち合わせ場所である出口付近へと向かう。
向かっている途中、こういう大会だからというべきか、廊下を歩いていると持ち込んだ格ゲーを設置して対戦をしている光景が目に入り
「おお、EVOみたいだ」
とワクワクしてくる。
で、何やってるんだろうと覗き込んでみるとそこに有るのはDimpsのランブルフィッシュ2。しかもアトミスウェイブ版。
なんでこんな所でランブル2を。
昔、田舎で村勇者やってたから、ちょっとやりたさあるじゃん。
まさかこんな異国の地でランブル2に出会うとは。家庭用、未だにリリースを待ってます。
おもわぬ遭遇をしたランブル2に後ろ髪を引かれながらも、バスの発着時間が迫っているので出口へと向かう。
その折、見知らぬ海外勢何人から「オメデトウ!」とカタコトの日本語で声を掛けられたりして驚く。
同じ格ゲーをしているのか、はたまた格ゲーという同じジャンルのゲームをしているからか
いずれにせよ、どこかしら、何かしらで繋がりがあるのであろう、そういう人達に祝われるのは中々気恥ずかしくもあったが、嬉しい限り。
尚、とはいえ俺自身は大変なコミュ障なので、突然の祝福に対しては大変ぎこちなく、挙動不審気味に返答をする有様だった。うーん、ゴミっ。
さて、そうしてようやくバスに乗り込みホテルへと帰着。
疲れ果てていたのでひとまず自室に戻り、シャワーを浴び休憩。
その後、おっしゃ人集めて祝杯だ酒盛りだ、誰の部屋集まって酒を飲むべか、という話をしていると
Kuboさんからありがたい事に
「俺の部屋、他の部屋と比べてなんか異常に広いんだけど集まって酒飲むなら広い方が良いだろうし、俺の部屋使っても良いよ」
との提案を頂き、Kuboさんの部屋に移動し宴会をする運びに。
そうしていざ部屋に行ってみると確かに異様に広い。
俺達の部屋自体も一人で使うには十分過ぎる程の広さだったが、その1.5倍か2倍くらいはあるくらいの勢いだ。
これなら大人数が集まって騒いでもさほど困る事は無いだろう。
部屋での宴会については、写真やら何やら残していないのが今になって悔やまれるが
死ぬ程酒やらつまみを買い、近くでピザも買い込み、超絶雑に大量の格ゲー勢で全国津々浦々の格ゲー馬鹿話をしながら酒を飲み大笑いする。
自分が勝ったという成功体験を帯びた楽しさを差し引いても壮絶に楽しく、最高に面白い集まりだった。
それについては、きっとあの場に居た他の方々も同じ感想であったと信じている。
とはいえ、話していた内容はゴミの様な会話ばかりではあったが。
その後、一度自室に戻る機会があったので自室に戻ると
横の部屋のドラさんの部屋が初日同様に無茶苦茶騒がしい。
どうにもBBTAGの日本勢・海外勢ごちゃ混ぜの野試合部屋になっているようだ。
と、ココでふと思い立ったのだが
横の部屋から聞こえてくる歓声を聞くに、人口過密極まりない状態だろうし
BBTAG勢としても、野試合台はもっと欲しかろう。
どうせ俺はこの後も誰かの部屋で酒飲んだりなんだったりで下手すりゃ寝ないだろうし、最悪寝るとしても誰かの部屋に潜り込むのは可能であるはずだから
せっかくならBBTAG勢にこの部屋明け渡して、野試合部屋二つ繋げてもっと広いスペースで使って貰った方が捗るし、双方にとって良い結果になるのでは。
と、ここまで考えて隣のドラさんの部屋のドアをノック。
事情を伝えて俺の方で荷造りが完了し次第、部屋を活用して貰っても良い旨を伝える。
ホテルの客室は、一枚の扉を開けば横の部屋同士が繋がるコネクティングルームであるため
ここを開けば実質二倍のスペースの野試合部屋の出来上がりとなるはずだ。
幸い、そのままKuboさんの部屋で寝させて貰える了承も取れたので
荷造りをして、部屋を空け、何かあった時はそっちで対処お願いします、と諸注意だけ伝えて荷物とカードキーを持ち部屋を出る。
その後の経過はよう知らんが、TAG勢の役に立ってくれていたなら幸いだ。
その後、Kuboさんの部屋余っていた酒を少し飲み、寝させて貰い二日目完。
さて、長きに渡ったアークレボワールドツアーもいよいよ本当に最終日。
とはいえ、遠足は帰るまでが遠足である。
ここから、ざっくりとした経緯しか覚えていないが
朝、Kuboさんの部屋で無事に起きた後、シャワーまで借りるのは申し訳ないし、という事で
ひとまず改めての荷造りと、自室の状態確認も含めて自室に戻りシャワーを浴びる。
その後、しばしの休憩の後、ホテルから空港へ向かうバスが出るのと
招待組じゃない一部の面々はUberなり捕まえて各々の手配した飛行機の時間に間に合う様に移動しなければならないという事で別行動組との別れを告げるのも併せてロビーへと向かう事に。
さらば、アトリウムホテル。出会いは最悪だったが、体験は最高だったよ。
が、どうにもバスを待っていたところ
関東方面の空港に向かう組と関西方面の空港に向かう組とでは飛行機の発着時間が違うのもあり
自分達関西組が乗るバスの出発についてはまだ時間が掛かるとの事で、時間潰しがてら食堂でKuboさん達とダベる流れに。
で、ダベっていたら食堂にアークの運営スタッフとおぼしき方々が何人か入ってきて
スタッフさん同士でお疲れ様です、なんて話をしていたのだけれど
なんか横から漏れ聞こえてくる話によると
「格ゲーマー、誰か寝坊しそうだし寝坊されて帰れなくなったりしたら笑えないのでバスに乗り遅れた人用に一台車手配して準備してたけど皆揃ってるみたいで、いやーこれで一安心ですね」
みたいな話が聞こえてきて、アークシステムワークスの余りの気遣い、根回しに惚れそうになってしまった。
そしてアークシステムワークス、格ゲーマーという人種がなんたるかを完全に理解している上にそのフォローまで完全に整えている…
アークシステムワークス、実質キン肉マンソルジャーです
他にも何やら色々な話をされていて
「コレ、こっちが先に居たとはいえ漏れ聞こえてしまってて良いんだろうか」
とは思ったりはしたものの(変な話を聞いた訳では無いが)
とはいえ、一緒に聞いてたKuboさん共々
「アーク、ここまでしてくれてるのスゲェな」
みたいな気持ちは新たになった感じはあった。
そうこうしている内に、我々のバスの出発時間も近付いてきたのでバスに乗車。
その辺りのタイミングでだったか、アークの方が選手達に
「これが良い思い出になっていれば幸いです」
との旨と併せて
行きの旅程でロサンゼルス国際空港に到着した際、招待選手全員で撮影していた集合の写真を現像して参加者全員に渡してくれて
「ア、アークシステムワークス~~~~~~~~~~!」
ってなった。
俺がもしも女に産まれとったならその場で御社に抱かれとる。
抱いて…アークシステムワークス…淫らに…そして荒々しく…
さて、その後小一時間バスに乗り、帰りの飛行機が出るロサンゼルス国際空港に到着。
その頃、Twitterを眺めていると元P4U勢で現スト5勢、今は魚群所属のプロゲーマー「もけ」が
ラスベガスで行われたCPTの北米地域決勝大会から帰ってきていて、割と同タイミングでロサンゼルス国際空港に居るっぽい。
そういえば、行きの飛行機で関東勢がときどプロと空港で出会ったつってたなぁ、と思い返し
もしかしたら噛み合ってたらもけとも空港で出会えるかもしれん、とラインで連絡してみる事に。
残念ながらタイミングが微妙にズレてしまっており(関東組と同じくらいのタイミングだったようなので、もしかしたらそっちと同便の可能性もあったかもしれん)
会う事は叶わなかったが、いつかまた酒でも飲もう、という話などをする。
尚、これは余談だが年が明けてしばらくして、岡山に仕事で来たもけと酒を飲む事は叶う事となる。よかよか。
さて、話は戻って
ロサンゼルス国際空港では早々に搭乗手続き等をこなし
その後フードコートで少し腹ごなしなどをしつつ買う暇の無かった土産等を買い
割と慌ただしく行動し続け飛行機の発着時間に滑り込む。
この辺で回りを見渡すと日本勢、祭も終わり割と皆々様方疲れ果てロビーで座り込んでた様な覚えがある。
そうこうしている内に飛行機に搭乗し、これでようやく日本へ帰国だ。
飛行機内では軽く眠り、とはいえ日本に着いたら夜頃なので時差ボケを起こす訳にもいかず
適度に眠気を残しつつ余暇を過ごす事に。
とはいえ、特別出来る事も無いので、スマホを弄るか映画を見るかといった感じで時間を潰しに潰してようやく日本、関西国際空港に到着。
おお、数日ぶりとは言え懐かしき我が日本。
この辺で日本勢は各自解散って感じで、俺は関西発着組のこがたんさんと腹ごしらえがてら、空港内のとんかつ屋に。
ここで久々に日本食を食べたが日本食の圧倒的な美味さ、懐かしさに心が震える。
以前EVO行った時も思ったものだが、日本の食事、とりわけ味噌と米。海外から帰ってきた直後に食うこの二つは最高だ。
日本の飯、心が震える美味さです。日本に産まれて良かった。
んで、飯屋で大会振り返ったり、今後どうします?って事だったり話もそこそこにしながら
徳島へと帰るこがたんさんと分かれて俺は単身帰路へと着く。
そうして空港を出て、新大阪へ向かう電車に乗ると丁度Kuboさんを見かけ
「新大阪まで一緒に行きましょうや」
移動中、色々な話をしつつ過ごしていると
丁度その頃、アークレボ2020の概要等が海外サイトで公開されており
斜め読みしてる限りだと「次回はもしかしたら賞金増えるかもね」みたいな情報が目に入ったので
「kuboさん、なんか次、結構賞金デカイかもしれないらしいっすよ、これ、二か月TAG短距離走改め一年TAGマラソンアリなのでは?」
「大統領、ついさっきまで二度とTAGやらねぇつってたのに最速で揺らいでるじゃん」
といった益体の無い話などをする。
そうこうしつつ、来年の大会に思いを馳せながらKuboさんと別れ地元行きの新幹線へと乗り込む。
そうこうして最寄りの駅に着き、疲れた身体を引き摺って自宅に戻った頃には日も変わり、身支度をし終えた頃には深夜の1時や2時といった有様だ。
翌日からまた社会に戻るなどと考えたくもない。
とはいえ、壮大な遠足も家に辿り着き遂に終わりを迎え、加えて優勝という最上の結果を得られた事にはやはり大きな満足感が有る。
満足感に身体を突き動かされ、なんか皆やってるタイプの
「優勝トロフィーや副賞その他諸々を並び連ねた写真を添えた喜びツイート」
までやってしまったくらいだ。
海外大会帰りが良くTwitterに挙げるタイプの画像。
そんなこんなで大会はこれにて完結。
なるべく早くに書き終えたいと思っていた大会レポ記事だが
結局自分の三日坊主癖やらその他諸々の事情やらで気が付けば早一年が経ちそうな、なんなら今日から「ARCREVO ONLINE JAPAN 2020」が開催されてしまっているが
ひとまずこれにて幕引きとなり、ひと段落を迎える事が出来て肩の荷も少しばかり降りた想いだ。
今年、2020年は新型コロナウィルス感染症の影響で
昨年大会を終えた直後には誰も想像が出来なった方向に社会も、そして格ゲー界隈も突き進んでしまい
いや、格ゲー界隈なんて大きい言い方をしてしまうと少しズレてしまうかもしれんが
格ゲーやり込んで強くなって、その全力を投じるに値するデカイ大会で優勝を目標として勝ちに行く、という今迄格ゲーマーが辿ってきたサイクルにもヒビの様なモノが入り
オフラインで大会が開かれる事が無くなってしまってモチベーションを持て余してしまったり、人によってはそれどころじゃなくなったり、色々と大変な御時勢かとは思いますが
そんな御時勢の中にあってもオンラインとはいえ昨年に引き続き大規模大会を主催しようとしてくれているアークシステムワークスには改めて敬意・感謝を表しつつ
いつかまた、格ゲーマーが鎬を削り合い、魂賭けて臨める様な場所に、出来る事ならオフラインで、集まりてぇもんですね。って事で締めくくらせて頂きます。
まぁとりあえず皆々様方、この先の諸々に向けるモチベーションを溜めるための一助として
ひとまずは今日から開催されている
「ARCREVO ONLINE JAPAN 2020」
の配信でもゆったり眺めながら今後の格ゲーライフやら何やらに改めて想いを馳せるのは如何でしょうか。
つー事で謎にキレイな締め方を目指しつつ、とはいえ持ち前のアレっぷりの御蔭で全然締まらないアークレボ振り返り記事、幾つかの後日談はまた書きたくはあるが一旦完結。
今日一日で勢いに任せて走り抜けて書き上げたもんで
多分後々盛大に手直しを加えたりなんだったりと、文章の修正を行う気はするが、まぁそれはそれとして。
えらく長期間に渡り、分量的にも長々と書き連ねた駄文ではあるものの、そんな駄文に目を通してくだすった皆様方には改めて感謝しか無い。
何やら気が付けば、俺自身は最近さっぱり格ゲーをしていない状態になってしまったりしておりますが、まぁまたいつかどっかでお会い致しましょう。