ARCREVO WORLD TOURを振り返る 番外編【BBTAG編 その1】
2019年5月、大阪某所。
「kuboさん…本戦まであと半年…BBTAG…俺…半年有れば…間に合いますかね…?」
「うーん、2か月じゃないかな」
ここから全てが始まった。
ワールドツアー振り返り、過去の記事は以下に。
本来ならアメリカ初日の後編なりなんなりを書くべきなのだろうけども
色々書くのに飽きてきたので、気分転換も兼ねてとりあえずBBTAG編も並行しながら書いてしまう事とする。
多分アメリカ編初日後編はどっかで間挟んで書く。
尚、BBTAG編についてはBBTAG勢からするとそこそこ胸糞が悪い部分もあるかと思うが、まぁこれはこれで外様の側からの正直な感想を書いた方が面白そうではあるので、ひとまず書ききる事は許して頂きたい。
苦情は諸々受け付ける。
さて、耳にタコな事を書く様ではあるが、ワールドツアーは皆様ご存じの通り
ギルティ、ブレイブルー、BBTAGの三種目で行われる。
俺自身は2018年の11月頃、アークレボジャパンで優勝してBBCFの本戦出場権を獲得した訳だけれど
本戦の2019年までは約一年。どうしても期間が長く、一年間向き合い続けるのも難しい話である。
過去の記事でも書いたが、BBCF自体は定期的にオフラインの大会に出てモチベーションを上げて、オンライン対戦で練習して、またオフラインの大会に出て、というループで練習を続けていた。
しかし半年くらいその状況が続いた後、モチベの維持も難しくなり、色々な物に浮気したりといった具合で生活していた結果、ふとロクでもない考えが首をもたげる。
「BBTAG、今からでも当日予選通って優勝狙えるんじゃね?」
BBTAGに真摯に向き合う男達には大変失礼な考えだと思うので、怒って頂いて構わない。
とはいえ、真摯に向き合う男達、体感としては中々に少なかった気もするが。
さて、ロクでもない事を考えるにしてもまずは情報収集からである。
奇しくもその頃、今から丁度一年程前のゴールデンウィーク時期であり、大阪で大規模な格闘ゲームイベント「KSB2019」が開催される事となっており
諸々人も集まるだろうし、今プレイしているゲームは各々違えどP4U勢を中心に格ゲー勢を集めて同窓会がてら久々に酒盛りしましょうって事で飲み会をすることになっていた。
で、その場でkuboさん筆頭に何人かBBTAGやってる男達が居たので
「BBTAG、今からでもイケる気がするのでワールドツアー当日予選抜けからの短距離走を検討してるんですが、kuboさん達の感覚としてどうっすか?」
という
「きみのところのおうち、防犯全然されてない気がするんだけど空き巣出来るかなぁ?」
という、相当に舐め腐った質問を投げかけた末、擦ったもんだの末、当該記事の一番初めのやり取りが発生する。
kuboさん、二か月ちょいくらいの期間でそこそこ間に合いました。ほんまありがとう。
さて、それから。
ここからしばらくはなんともつまらない話になるのだが
BBTAGは2019年5月末頃にアップデートが入るという事で、とりあえず一度そこで触ってみてから考える事に。
キャラは一番kuboさんに乞食しやすそうという事でセトをチョイス。
が、一週間程度触った後
「短距離走しようとしてる奴がこのキャラを選ぶのは間違ってる気がする」
という理由であったり、その他諸々微妙に書き難い理由等もあったりで、早々にBBTAGを中止。
やるにしても、もうちょい時間が経ってキャラ情勢固まってから短距離走候補選べばいいか、という事で当面は様子見る構えに。
そうこうしていると、6月末頃、kuboさんがセトハイドのチームでアークの第二回公式大会準優勝して、優勝者の小路KOG氏が既に切符持ってたのもあって、繰り下がりでワールドツアー本戦の切符を獲得。
セトリリース直後にkuboさんに
「コイツ、走りきれそうですか?」
って聞いたら
「いけると思う、セトはスゲェ男だよ」
みたいな事を言ってたんだけど、その時の大会自体は準優勝とはいえ、自身の信じるキャラをそのやり込みで身を以て示した形。その後のEVOJAPAN2020優勝も含めて眼力、やり込み諸々全て素晴らしい。
かたや俺は一週間で見切りを付けてBBTAGから一旦OUT。不甲斐無い。
とはいえ、別に義務で走る必要がある訳でも無いしってな事で色々別の事で時間が潰れながら時は経ち、気が付けば8月。
8月、そして格ゲーといえばEVO。
その年については自分は参加していないのだが、身内と現ゴボ勢のまっどさん達のラスベガスでの雄姿等を見届けるのやら何やら含めて、配信でEVOをひとしきり観戦していた。
そんな中で、BBTAG今どんな感じになってるのかなとチラ見をしていると、美鶴真田が笑えるくらいにローカロリーに画面内で無茶苦茶してて
「短距離走走るなら、流石にコレ美鶴真田では?」
と確信が持てたので、今から間に合わせるならコレや!って事で美鶴真田チョイスして8月末~9月頭頃だったかと思うが、BBTAGを再開する事に。
さて、再開をするのは良いが、やはり一人で走るのは心許ない。
ここはやはり、誰か”志を共にする戦友”を探すべきだという事で
ワールドツアー本戦、或いは当日予選に参加するBBCF勢の身内の一部に
「BBTAGは今からでも間に合うはず!一緒に走りましょう!」
「BBCFで200万!BBTAGで200万!合計400万円獲得出来るチャンスが、今貴方方の目の前にぶら下がっているんです!これを見逃すんですか!?俺には出来ません!!」
「ほら!この動画を見て下さい!なんかいける気してきたでしょう!?」
「黒船を、サムスピのときどさんを、目指しましょう!」
「僕と貴方でBBTAGの”風神・雷神”になりましょう!」
という様な無茶苦茶な口上で、BBTAGへの猛烈な勧誘、もとい、共に無理心中をする相方を探し始める。
実際にはこれのもう一段、二段どころじゃなくロクでも無い旨を述べていた気はするし
サムスピのときどさんの事例に至っては敗北していたので、それ負けフラグじゃねぇか
という壮絶な突っ込みドコロ等もあるのだが、コトは勢いだと思い上記の様な無茶苦茶な口上を並べ立てていたら
「実は俺もBBTAGは"間に合う"んじゃないかと思っていたんです。一緒に"間に合わせ"ましょう"雷神"」
と、志を共にする戦友、もとい、哀れな道連れ、風神が釣れる。
尚、話し合いの後、チームは俺が美鶴真田、風神が千枝ルビーに決まる。
この決定が後に悲しい事態を生む事になるが、まぁそれはそれで別のお話。
さて、ここからは延々と練習である。
BBTAG、少し触っての実感としては
他ゲーと比較すると何倍も、相手の持ってる手札が分かるだけで勝率が変わる、逆に言えば相手が自分の手札を知らない状態を維持した方が勝率は圧倒的に伸ばせるゲームだと感じているので
出来る事なら相手を殺すその瞬間まで、自分が以前対戦したこのプレイヤーだ、と勘付かれない様に全力を尽くすのが肝要だと思う。
そんな訳で、やると決めたら出来る限り勝つ確率を上げたいので、サブ垢を作成し、特に誰にも正体告げずロビーで一人シコシコシコシコ対戦続けて牙を研ぎ続ける。
ちなみにTwitter上でもワールドツアーで当日予選抜ける辺りまでは一切BBTAGを触ってる素振りは見せず、タッグのタの字も口には出した覚えは無い。
BBTAGをこのタイミングで触っていると知られる時点で一定の警戒はされうると思うので、とにかく知られないに越した事は無い。
サブアカ、どんなゲームでも賛否両論な話だとは思うがもしもこの先、俺の頭がイカれてまたBBTAG走る様な事態が発生したら、多分また別のサブアカウント作って走ってると思う。
BBTAGに限った話では無いが、本気で大会勝つの考えるなら情報戦は死ぬ程大事である。
で、そんなこんなで走り始めて一か月前後、美鶴真田で最低限は戦える様(カラー的にはオレンジ~ピンク往復辺り)になってきただろうか、と思った辺りでkuboさんから以下のラインが届く。
尚、宗教上の理由で投げキャラは使えないので、次回が有れば使用キャラを
「いかにも俺が使いそうな部類の強キャラ」と偽った上で
インターネット上を立ち回っていきたいと思います。
kuboさん、情報戦の対戦ありがとうございました。次はバレねえ。
そんなこんなでぼちぼち長くなってきたので一旦ここらで切る事とする。
次回でBBTAGの当日予選直前くらいまで書いてしまいたい。