ARCREVO WORLD TOURを振り返る その4【出発直前編】
書き始めると案外すんなり進むアークワールドツアー振り返り記事その4。
その1~その3は以下に。
その1
その2
その3
"エドモンド本田"に関するアレコレを語り
当日予選の諸々について語るべき事は概ね語り終えたかの様に思えたが、俺個人としては、実は本来コレよりもまず先に語るべき事がまだ有る。
が、しかしコレについては別に場を設けて語るべきであろうから、ひとまず今回の記事においては語らずにおく事とする。
どういう話か想像の付いている人間については、座してお待ち頂きたい。
さて、そんなこんなで当日予選に出る人間もトーナメントが公開され自分のプールで一喜一憂し
本戦参加者もトーナメントが公開され自分の対戦相手の見当が付き、と、ココからはいよいよ大一番、アークワールドツアー本戦の具体的な対戦相手を見据えて各々動き始める時である。
今回については、当日予選で抜けた人間が半分近くという事もあり
基本的には本戦参加者は一回戦は当日予選通過者と当たる形となり、事前に参加資格を得ていた所謂招待選手との対戦は二回戦からである。
つまり、一回戦は誰が当日予選を上がってくるか分からないので対策が立てづらく
二回戦以降も当日予選からの選手と招待選手いずれか。果たして、誰が上がってくるのかを考えながら対戦相手のキャラクター、或いはプレイヤーの対策を考える事となる。
逆に、当日予選参加者は、自分がプールを抜けた後に本戦一回戦で当たる相手が誰かは明確に分かっており、当日予選は対戦相手候補が多いため対策が散らばりやすいが、本戦を見据えた対策は積みやすい。
そう考えると、本戦でいざ一回戦各々が当たった時、優位に立つのは誰か。
余程当日予選組の方が、相手を絞って練習してきた分優位なのではなかろうか。
などともっともらしい事を書いたりはしてみたが、少なくとも今回の大会に限って言えば、そう考えるのは浅はかだろう。
恐らく、大半の参加者も俺と同様の事を考えていたに違いない。
実際には、今回の当日予選は"エドモンド本田編"でも語った通り
一定の基準で有力選手が散らばる形で配置されており、有力選手が複数居るプールはそれ程多くも無い。
加えてBBCFに関してはやはり日本勢が強く、それを考えると、少なくとも今回のワールドツアー当日予選に関して云えば、基本的には各プールの日本勢が当日予選を抜けてくると考えておいて然るべきだ。
(何人かコイツはワンチャン当日予選で死ぬんじゃないかと思った奴も居たが、まぁそれについて名前を出すのも失礼な話ではあるので、名は伏す。)
そんな訳で一回戦については「当日予選通過組である」という不確定要素はありつつも、実際は皆特定の「コイツが十中八九抜けてくるだろう」という相手を想定して対策を考える事となるし、実際恐らく皆その予想は当てた中で一回戦に臨んでいたと思う。
(或いは、コイツなら手なりで勝てるだろうと踏んで無視していたか)
ただし、俺の一回戦の相手に関しては、唯一と言っていい複数の日本勢が居るプールであり
関西勢のレイチェル使い「長老」と北海道勢のアズラエル使い「イカメン」さんが同一プールに居り、どちらが上がってきても大層面倒臭い事が予想されるため俺は双方の対策に時間を割く事になる。
尚、俺は対策に時間を割きながらも、両者と対戦するのが面倒臭いのでキャラ対策の貯金が潤沢にあり手なりでもどうにかなりそうなEs使いの海外勢Monarchが勝つのを密かに応援していた。
その辺に関しては、なんとなくイカメンさんがEsに負けるイメージは浮かばないが、長老はなんかEs相手に死んでくれる気がする。
そのイメージを旨に、長老がなんとかイカメンさんを殺し、長老をMonarchが殺し、そしてそれを俺が美味しく頂くヴィクトリーロードを想像しつつ。
まぁ、この辺りの結果やら何やらはもっと先の記事にて語る事として
とりあえず本戦参加者も、そして当日予選参加者も、基本的にはある程度自分が当たる相手が誰か、狙いをつけた上で当日まで備える事となったろう。
さて、そんな訳で俺のトーナメント上の相手は
一回戦:長老orイカメンさん 大穴:Monarch
二回戦:高確率でBetadood
三回戦:こがたんさん or ドラさん
→三回戦に勝てば二日目進出
という感じで予測を立てて対策を積む形に。
この時に、基本的にウィナーズの相手しか想定していなかったが
ルーザーズの相手についての対策に特に時間を割かなかった理由は
①ルーザーズは負けるタイミングで何処のプールの相手と当たるかが異なり、対戦相手の候補が非常に多い事
②ルーザーズに落ちた時の事を考えるくらいなら、ウィナーズの相手に対策の時間を割いてウィナーズで勝ちあがる事を考えた方が余程建設的
③上記の理由から、同じくルーザーズで当たる相手もこちらの対策をしているとは考えづらい
以上の三点の理由で基本的にはルーザーズは考慮外に置いて、ウィナーズサイドでの対戦相手のみに絞って対策を積んだ。
二日目(TOP8以降)に関しては、やはり候補が多くなるので、自分の中で
「このブロックの中でなら、多分コイツが上位に上がるだろう」という予想を立てた上で
「上位に行ったら居る確率が高いであろうボスキャラ」みたいなプレイヤーのみに絞って対策を用意しておいた。
ただまぁ、この辺りのプレイヤーに対してはそのプレイヤーがワールドツアーでの権利を獲得してから以降、あるいは当日予選で来ると決まってから以降、対戦する際は継続して情報を収集していたので、別に改まって用意をする必要は無かったといえば無かった訳だが。
とりあえず、当面の目標としてはウィナーズで二日目(TOP8)進出である。
さて、予選に向けた心構えやら準備やらは触れ、具体的な諸々は一々書くのもアレなので省くとするが
トーナメントが発表されてから参加選手は各々本戦に向けて準備をしていたものかと思う。
さて、話はココで少し横道に逸れる。
過去に触れた通りだが、このアークワールドツアーは上位入賞者に賞金が設定されている。
賞金はそれぞれ
優勝:20,000ドル
準優勝:7,500ドル
3位:3,000ドル
4位:1,000ドル
5位タイ:500ドル
7位タイ:250ドル
となっており、優勝すればざっくり200万、準優勝でも80万近く、って感じでまぁ、格闘ゲームの大会として考えれば割と破格な賞金額である。アークゲーで考えると尚更。
さて、ここでまた少し話が変わってしまうのだが
日本ではゲームの大会による優勝賞金については「諸説有る」のだが、JeSUのプロライセンスやら認定を受けないと10万円以上の賞金の授受が出来ないとかなんとかと言われている。らしい。諸説有る。
この辺り、多分こんなゴミなはてなブログを読んでいる諸兄は、説明する必要が無いくらい諸々の問題について把握をされているものと思う。
気になった人は「ももち 10万円」とかで検索して、諸々の言説を追って頂きたい。
で、実際賞金の授受に当たってライセンスが居るのかどうかという議論については七面倒臭くなりそうなので触れないが
一応、このアークレボワールドツアーにおいてもそれは同様であるらしく、ARCREVO Japanの開催概要及び規約を読んでいると、以下の旨が記載されている。
ARCREVO Japan - 開催概要 | ARCREVO WORLD TOUR
【褒賞と制約】
本大会は「一般社団法人日本eスポーツ連合(以下、JeSUという)」の公認大会となります。
また、本大会の種目となる「BLAZBLUE CENTRALFICTION」「GUILTY GEAR Xrd REV 2」「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」はJeSUの公認タイトルです。
本大会の各種目におけるARCREVO AMERICA 2019への招待選手は、JeSUの規定に基づきJeSUによりプロライセンス認定を受けることで、下記の褒賞(賞金ならびに副賞)が提供されます。
ちなみにこの辺、実際の流れとしては
①ワールドツアーの参加権利を取得する 或いは 上位入賞して賞金獲得圏内に入る
②メーカーが推薦して、それをJeSU側が受けプロライセンスの取得手続きを行う
③プロライセンスを獲得して、皆等しく賞金獲得の権利を得る
という感じだったので、少なくともアークゲーに関しては実質的には
「まぁ別にライセンス持ってなくても、とりあえず参加権利獲得したらor上位入賞したら不随してライセンスが取れて結果賞金貰えるっすよ」
みたいな流れだったと解釈している。なんか色々違ったりしたら申し訳ないが。
とにもかくにも
「JeSUのプロライセンスを獲得した人間だけが賞金を受け取れる」
という建前が賞金獲得に当たって提示された。
さて、そこでプロライセンスを得た人間、についてなのだが
経緯やら諸々を話すと面倒臭いのでかいつまんで話すが、アークゲーに関しては
2018年11月のアークレボジャパンの各種目で優勝した人間は、今後アークワールドツアー本戦の出場権利を獲得した事もありJeSUのプロライセンスを獲得した。
手続きやら何やらはあったが、それらを経てJeSUの公式ホームページに各ゲーム唯一のプロライセンス取得者として掲載される事となる。
メンツはそれぞれ
ギルティ:おみとさん(神)
BBTAG:剛田さん
BBCF:俺
というメンツ。うーん、この。
さてその後、アークワールドツアーの予選は世界各地で行われ本戦参加者も続々と確定していく訳だが、本来であればそれに応じて皆プロライセンスを獲得して、ホームページに掲載がされていくはずである。
いや、実際にはプロライセンスを獲得する手続きは恐らく各々行われていたのだろう。
ただし、"何故だか"知らんがJeSUのホームページにそれら新たにプロライセンス取得者の名前が掲載される事は無かった。
で、時は流れ本戦も直前まで近付き。
一応、建前として「JeSUのプロライセンスを獲得した人間だけが賞金を受け取れる」というのが掲げられている以上、招待選手達の頭に一つの疑問が浮かぶ。
「あれ、コレ俺達このままだと下手すりゃ賞金10万円しか貰えんのじゃないのか?プロプレイヤー一覧に一向に掲載されんのだが?」
まぁ実際には貰えないのは無いとは思うが、その辺の流れを受けて大会一月前くらいにキャメイさんが以下のツイートをする。
来月にアークワールドツアーという賞金総額1000万の大会があります
— KYAMEI/nimotv配信中 (@KYAMEI_OKINAWA) 2019年10月10日
この選ばれし"三名"しか満額貰えない可能性が出てきてる事にざわついてる。
ちなみに優勝は200万ぐらいです。 pic.twitter.com/nNrtf7nytj
※選ばれし"三名"とは、前述の既に掲載がされているおみと、剛田、ヤマシタ(敬称略)の三名を指す
正味な話、俺としては俺以外が賞金を満額獲得出来なくても一向に構わないのだが
なるほど、俺以外の人間はもしかすると全員「10万円(-諸経費)※」しか貰えない可能性があるのか。と膝を打つ。
※諸経費
「副賞相当の金額」が差し引かれる謎のシステムを指す
そして、もし他の選手が優勝しても賞金を10万円しか獲得出来ない恐れがあるとするならば
俺以外のプレイヤーが優勝してしまった場合、190万円は無に帰してしまいプレイヤー全体が獲得する賞金額は著しく減少する…!
コレはいけない!と思って、清廉潔白、純粋無垢、善意が服を着て歩いていると専らの評判の人間である俺はツイッターで参加選手達に以下の旨を呼びかける。
皆さん!分かりますか!アークシステムワークスから最大限のリターンを獲得し!プレイヤーで享受する方法は!俺の優勝以外無いんです!
自分の優勝という私利私欲に目が眩んでしまうばかりに、190万円という高額賞金を消滅させてしまう恐れがあるんです!プレイヤーにとって最善なのは!俺が優勝して!俺が20,000ドルを獲得する事なんです!俺の優勝なんです!格闘ゲーム界のカンザキナオと呼ばれた俺を!信じて下さい!だから!俺に!優勝を!
心の清らかさ故に気付きを得た俺は、きっと身の回りの心の薄汚れた格闘ゲーマーのゴミ共は前述の真理に気付いていないと思い、切々と説いて回ったのですが
「殺すぞ」
「一回戦で雑魚死しろ」
「泥船いつになったら沈むねん、はよ沈んで死ねや」
「会場に辿り付く前に飛行機墜落して死ね」
等々、散々な言われようであった。旅程同じなんだから飛行機墜落したらお互い死ぬじゃねぇか。
まぁ、そんな冗談等も言いながら時も過ぎると、流石に話題が耳に入ったのか、それともたまたまタイミングが噛み合ったのか、諸説有るが
JeSUの公式ホームページのプロライセンス取得者一覧、みたいなページに本戦出場者も追加され始める。安堵する参加者一同。舌打ちする俺。
で、なるほど皆追加されたのね、と思いながら
ふとした時にプロライセンス取得者一覧を見てると
何故かブレイブルーの他の一部選手の顔写真が俺の顔写真になってて、俺が四人に分裂してる事が明らかになる。
左から「こがたん。」「ドラ」「ゆった」(敬称略)。
流石に爆笑する俺達。エドモンド本田といい、どうしてこう面白い事が起きるのか。
これを受けて
「実質俺が四人って事だし俺は負けても他の三人の所から再スタート出来るって事にしない?」
「俺のプロライセンスだけでフォーカードが作れる。ポーカーなら最強。他の奴はワンペアすら作れない雑魚。」
「これ、大会で該当の選手と対戦した時に"運営!写真と人相が違う替え玉出場者が混じっています!今すぐ失格にして下さい!"とかゴネたら反則負けに持っていけるんじゃね?」
とか、他にもアホみたいなネタ色々あった気がするが、まぁゲラゲラ笑いながら振り回す。
また、次にこがたん。さんと会ったら
「貴方…顔が写真と違いますね…?まさか…替え玉出場ですか…?」
と煽りに行こうと決意する。
尚、本戦出場の時までこのまま残ってたら面白かったんだが、流石に顔写真は本戦前には修正されていた。再度舌打ちする俺。
出発する日の話やら、荷物の準備やら書きたい事はあるんだが
一生脇道に逸れて話が進まねえ。日本から出国出来る日は果たしてくるのだろうか。
という所で、長くなってきたのでひとまず切って次回に回す。