ARCREVO WORLD TOURを振り返る 番外編 【BBTAG編 その2】
やはり一度書き始めると筆が乗るアークワールドツアー振り返り記事。
BBTAG編短距離走編、その2。
過去の記事は以下参照のこと。
さて、美鶴真田を触り始めて一か月前後が経過すると、ぼちぼち最低限の体裁は整う様になってきた。
この頃になると、自身の上達とゲーム性も相まって、当日の対戦相手と自分の上ブレ次第では当日予選もワンチャン狙えるかもしれないな、と思える様にはなってきていたので、それに比例してオフライン対戦の環境が欲しくなる。
普段のプレイはオンラインで素性のバレないサブアカウントを使って一生ロビーで対戦してるだけなのだが、やはりオンラインとオフラインは別物である。
直接的な防御関連に関して言えば、TAGに関しては”どうせ見えない系”の択(チェンジ表裏択や高速登り中段等)の比重が大きいので、BBCFと比べると割と気にならないのだが
BBCFみたいな感じで「まぁコレならギリギリ見えるっしょ?」くらいの速さの中段が主戦力のキャラとやるとストレスが溜まる。
一番印象に残ってるのはラグナのガントレットハーデス。
インターネットハーデスしこたま打たれて壮絶に萎えていた覚えが有る。
その他、こちらは概ね立てるけど、たまに食らって萎える26F組のクラッシュアサルト。
防御以外にも、咄嗟に状況ごとの一問一答クイズみたいな状況は多いゲームだったので、やはりオフラインでやれた方がその辺りは諸々捗る。
その辺含めて当日予選に備えてオフライン対戦はしておきたいなぁ、と思う事しきり。
いずれにせよ、当日予選と本戦はオフライン環境なのだから、やはりオフライン対戦の経験は積むべきである。
尚、BBCFに関しては本戦が近付き始めた頃から四国勢のこがたんさん達が主導で、不定期に関西圏で民泊を確保して、関西勢を中心に人を集めてオフライン対戦をする流れが存在していたので、オフラインで横並びで対戦する形式についても幾分経験が積めたのだが
(これに関してはこがたんさんや集まった各地方のプレイヤーの方々に本当に感謝したい。)
タッグに関してはブレイブルー勢で触っている人間があまりにも少なく、対戦するツテも無いに等しい。
幸い、一度何かの大会の際に、宿で一緒になった九州勢のりょーたさんに
「実はこういった事情が有りまして、こっそり対戦に付き合って頂けないでしょうか」
と説明をした上でオフライン対戦に付き合って頂いて、かなり良い勉強をさせて貰えたのだが
本戦を考えるとオフライン対戦での感覚や、猛者との対戦はもっともっと積まねばなるまい。
但し、オフライン対戦をするとなると当然素性がバレる訳であり今迄一部を除いて誰にも知られず走っていたというアドバンテージは喪われる事となる。
うーむ、悩ましい。
そんなこんなでどうしたものか、と悩んでいたところ
そういえば東海勢のkuboさんが通称「パワールーム」というオフライン対戦環境を開いていたな、と思い至り
「そもそもkuboさんには俺が走っている事も知られているし、俺のPSNIDも割れてしまっている訳だし、これ以上隠す必要も無いか」
と、これは渡りに船とばかりにkuboさんにコンタクトを取ってみる事に。
「そこそこ自分の中で見込みが出てきたし、ガチ勢とのオフ対戦を体験しておきたいので一度パワールームにお邪魔させていただければと思うのですが、直近対戦会とかってありますか?」
「今度やるよー、来るならTwiplaで事前エントリーだけはして欲しい。何なら名前隠して登録しても良いし」
「心遣い痛み入ります。それじゃあ「スケキヨ」って名前でマスク付けて参戦したいんですけど、パワールーム、覆面での参加ってOKですか!?」
「それは流石にNGかなー」
どうやらパワールームはハウスルールで覆面NGらしい。
オフライン対戦最後の望みが絶たれて途方に暮れる俺。
さて、その頃。
話があちらこちらに飛ぶが、BBTAG、一応はアーケード版があるのだけれど
元々家庭用スタートのゲームなのと、ゲーム性的にUMVC3を100円1クレでプレイする様な感覚のゲームなので、当然の如くアケ版は盛り上がる事も無く
(俺の知らない所でアケBBTAGが無茶苦茶盛り上がってたりしたら申し訳ないが)
結局の所、ラグの無い環境で対戦するとしたら家庭用のオフライン対戦くらいしか環境がない状況であった。
しかしこの頃は運が良いのか悪いのか、タイトー主催でBBTAGの2on2形式の全国大会が行われていた。
家庭用でオフライン対戦をする環境にはありつけなさそうだが、ゲーセンで出来るとなれば話は別。
そして例え2ON2の大会であっても、俺には相方の「風神」が居る。
ここで貴重なオフライン対戦の機会を積み、ワールドツアー当日予選に殴り込むしかあるまい、適当な事をぬかしつつ
ひとまずチームメイトを捕まえがてら「風神」をその気にしなければなるまい、と例の如く
「風神…そろそろ僕達…"間に合った"と思うんですよねぇ…」
「貴重なオフライン対戦の経験積んだ方が、きっと当日予選の糧になると思うんですよ…」
「タイトー相手に風神雷神旋風、巻き起こさないと嘘でしょ!唐突に飛び入りした奴らが参加者皆殺しにして、とんだケチの付いた大会(注1)にしてやりましょう!」
(注1)ケチの付いた大会。諸説有る。
闘神爆誕。そして・・・ pic.twitter.com/owfAyiF6DG
— せつお (@3rd_SET) 2016年9月3日
と、散々無責任にそそのかした結果
「なるほど。確かに薄々感じていました。雷神…そろそろ我々、"間に合った"のでは?」
風神が何故か釣れる。ちなみに、俺の見込みでは全然間に合っていない。
当時、勝手な見積もりだと当時風神はネットワークカラー黄色前後往復
俺はピンク維持~たまにオレンジくらい。普通に考えると相当に勝率は低いはずではあるが、俺がオフライン対戦の経験を積みたいだけなのでその辺りは黙る事とする。
そんなこんなで、何故かは分からないが相方も捕まってしまったので、さぁどこの予選に出ましょうかって事で大会の予選の日程を調べていると
直近で大阪日本橋アテナで予選が有る事が判明して、BBCF勢的には慣れ親しんだ地だし、もうこりゃココで決まりでしょって事でひとまずアテナの予選に参加する方向で話が纏まる。
さて、10月12日に行われるアテナの予選。
半年以上も前の話なので、多くの人が忘れているとは思うが
その日は日本でも記録的らしい台風19号が発生しており今では聞きなれてしまったフレーズではあるが
「不要不急の外出は控える様に」
とニュースで言われる程度には、強烈な台風が近づいていた。
そんな訳で、俺としては
「流石に今回の台風ヤバそうだし、そもそも大会も開かれないかもしれないから見送りましょうよ。そっちもそのつもりでしょ?」
って事で前日に参加しない方針を風神に伝えたのだが、風神曰く
「俺、もう前乗りで大阪まで来てるんだけど、やる気、足りなく無い?雷神、意識低すぎでは?」
といった旨の返答が返ってくる。不要不急の外出は控えろって言われてんだろうが。
改めて思うが、記録的な台風が押し寄せてきているのに他県から大阪に前乗りしているのは、逆に意識が高すぎると思う。
瞬間風速だけで見ると、その瞬間、雷神の意識の高さはワールドツアー参加者の誰よりも高かったかもしれない。
しかしながら、なまじコチラが焚き付けた側であっただけに
「いや、そもそも貴方、大阪に別の用事も有ったから来ただけじゃないんですか」
とはとても言えず、風神から空の上の高さからの意識の高さマウンティングを延々と取られる俺。心が苦しい。
しかし俺は考えた。
この状況、そもそもアテナが天候や状況を鑑みて予選を中止してくれれば、俺は裏切り者の汚名も背負わず予選参加を辞退出来るはずでは?
等と思っていたら
アテナ、諸々の状況を鑑みた末に予選開催決定。
俺が一生
「相方を散々焚き付けるだけ焚き付けておいて当日現地に来なかった裏切者」
としてマウントを取られるのが決まった瞬間である。
さて、そんなこんなでアテナ予選。
俺は当然の如く自宅待機していたので、開き直って自宅待機していたBBCF勢とディスコードで通話しながら風神一人の予選参加を観戦する事に。
風神、エントリーネーム風神で参加した末、当然の如く早々に憤死。
とはいえ、一試合は勝利していた場面も見れ、中々に良い物を見させて頂きました。
尚、風神はこの時のチーム名を
チーム名「山の上に置き去り」
としており
「ヤマシタの野郎、散々人を焚き付けておいて山を登らせた癖に、肝心の所で俺を置き去りにして逃げやがった」
という抗議の圧が感じられた。これに関しては、俺は一切の苦情は受け付けない。
尚、この辺りから風神のBBTAGの雲行きが怪しくなる。
さて、その後。
ふてくされる風神をなだめながら
「残念ながら今回は縁がありませんでした!さぁ、次はどこの予選に出ましょうか!!」
と、懲りない俺。
その後の日程で行くと10月19日の岡山予選か、10月20日の愛知予選くらいしか関西圏の予選がなかったものの
19日の岡山予選は俺が諸事情で参加出来ないため、ひとまず20日の愛知予選に照準を合わせる事に。
さて、愛知予選。
愛知といえば俺のBBTAG道の背中を押してくれたkuboさんのお膝元である。
既に自分のやっている事はバレている事だし、kuboさんに
「愛知予選視野に入れてるんですけど、ワールドツアーに出るプレイヤーとか居ますか?あと、そろそろ覆面とか抜きにしてガチ勢とのオフライン対戦積んだ方が良い気がしてきたんですけど、パワールームその時有ったりしますか?」
と探りを入れる。すると
「ワールドツアー参加者でいえば俺の他にNoble君とかは来るんじゃないかな。パワールームには多分他にも参加者集まると思うし、エントリーは勿論オッケーよ。当然、名前は隠してても良いし。」
といった旨の、大変にあったけぇ返答が返ってくる。
尚、この頃になると、個人的な感想として
「傍目から見ていたり、周りから話を聞いている印象としても、BBTAG勢は取り組み方的にも人対策をする人間は非常に少ない印象だし、そこに俺がオフライン対戦に参加していたとしても別にBBTAG本戦の参加権も取得していない新参の俺如き歯牙にも掛けないだろう」
という事で、ある程度見切りを付けてオフライン対戦を積んだ方が結果として自分にプラスになると判断。
バレる代わりに得られるリターンにもよりけりだが、素性がバレる事自体はあんまり気にしなくなっていた。
とはいえ、なるべくなら参加する直前まで素性がバレない方が良いだろうという事で
どうせなら他の参加者に"圧"を掛けたいという気持ちで、大統領としてパワールームにエントリーする。BBTAG大統領誕生の瞬間である。
そんなこんなでパワールーム参加も決意し、よっしゃオフライン対戦で経験積むぞ。
と思ってたら、個人的な事情で当日地元に戻る必要が発生し、急遽愛知予選参加が不可能となり、自然パワールーム対戦会参加も断念する羽目に。
BBTAG大統領、フカすだけフカして急遽帰国。なんだったんだコイツ。
尚、後日Kuboさんに様子を伺うと
との事であった。尚、これに関してはどちらかといえば辻川さんより、全く素性の知れない大統領と中身が見事に結びついてるへいほぉさんの方が怖い。面識すらねぇじゃん俺。
尚、この辺りで盟友たる"風神"が
「最近思ってきたんだけどさ、千枝ルビー、これ、別にお手軽強キャラじゃなくない?多分これ、BBTAGの基礎力みたいなのをちゃんと積んだ上での強チームって話だと思うんだけど。少なくとも短距離走向きじゃなくない?」
と、残酷な真実に気付いてしまう。
俺もBBTAG走り始めて一月程度が経過した辺りから似た様な感想を抱き始めていたので
「流石は風神お目が高い、とうとうお気付きになりましたか…!」
とお茶を濁しに掛かるも
「何で俺は短距離走でわざわざこんなチーム使う羽目に…!」
と死ぬ程萎えられる。
ワールドツアー本戦前の貴重な時間を、本来の種目も差し置いて、貴方は、千枝ルビーに、注ぎ込んで…!
でも、一月近くも時間注ぎ込んだの見たら、もう、何も言えないじゃないですか…!
こうして、盛大に萎えた風神が実質的に戦線離脱を果たし、俺は残りの道を一人で走り始める事となる。
時は10月末頃、本戦まで残り二週間近くといった時期での出来事であった。
こうして、時は流れ、11月中旬。
アークワールドツアー開催のその日が訪れる事となる。
そんなこんなでようやくアークワールドツアー開戦、当日予選編へと続く。